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【第6回】布引の滝

 ‐ 宮脇


 

滝の勢いが出したかったのですが、描き込むほどにつまらなくなってしまいます。

現場の空気をそのままに仕上げたいですねぇ。

‐ 渡辺


3枚目です。

現場で描いた絵が、水彩画らしくない上に、滝の高さが実物よりも低く見えるので、家で描き直しましたが、今度は滝の出所がウソくさいし、滝の左側の岩がちゃんと描けませんでした。それで、もう一度描き直しました。気に入らないところは、滝のくびれがちょっと太めなところです。これは、描いた人に似てしまったようです。

‐ 金子


布引の滝、少し小さいのに描き直してみました。最初に描いたのよりは高さがでているといいのですが。

‐ 金子


今回の作品にも現在通っている水彩画教室で習った技法をいくつか使用しています。 

まずは、崖の緑には濃い緑を塗ってから明るい緑を際立たせるために、マスキングを使っています。同時に、滝壺の水際や波紋、手前側に広がる写り込みにもマスキングしています。

滝壺から手前の流れ込みの木々の上にもマスキングしましたが、これは淡い色の上に濃色を乗せるので不要だったかもしれません。

滝本流の流れには、グリザイユで上から下に筆を走らせ、その上に水色で彩色していますが、白抜きのままの方が良かったかもしれません。

滝壺の水面は、水の動きを出すためブラシを早い速度で画面の左右に振りながら着色し、色の深みを出すため数度塗り重ねています。

滝壺から流れ出す水の流れは、途中で障害物の関係で、水の色が変わっていました。

水の流れは、ブラシに絵の具をつけ、一旦紙で拭ってドライブラシにし、上から一気に下に掠れさせ流れを表現しています。

上下で濃淡の違いを出すため、下部はほんの薄いブラシにしてあります。これも後から水色を乗せています。

課題は、滝を囲む木々の表現が、ぼんやりしてしまった点です。

もう少しシャープに木々がくっきり際立たせるのが今後の課題です。

‐ 菅根


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コメント: 4
  • #1

    金子 (金曜日, 21 9月 2018 08:49)

    マスキングの効果素晴らしいですね。滝つぼの水の色も綺麗!!途中経過を拝見しているので感動しました。

  • #2

    金子 (金曜日, 21 9月 2018 20:59)

    渡辺さんの雄滝の絵、木の色も岩の色も、
    落ち着いた優しい色合いですね。
    滝から流れてくる清々しい空気を感じます。

  • #3

    渡辺 (金曜日, 21 9月 2018 23:17)

    菅根さんの滝つぼの深みある色と流れ出す水の細やかさが美しいですね。
    金子さんの力作3枚目の岩肌がリアルでびっくりです。滝の勢いもあって迫力ありますね。

  • #4

    森田 (月曜日, 24 9月 2018 21:21)

    皆さんきちっと基礎ができておられ、それぞれ個性あふれる素晴らしい作品ですね。小生も頑張らねば。