· 

毘沙門天(多聞天)

久しぶりに筆を執りました。3月の写経の集まり(7名)で描きかけていた写仏の彩色を今に入ってやっとその気になって完成させました。写経も3月以来コロナで休会中です。今回のこの絵は顔彩は使わず水彩絵の具だけで描きました。

毘沙門天(多聞天)

独尊では「毘沙門天」で、四天王の一尊としては「すべてのことを一切聞きもらさない知恵者」という意味から「多聞天」と呼ばれます。また融通招福の神として七福神の一神です。仏教世界の北方を守護し姿は武将、右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼を踏みつけています。戦国武将、上杉謙信は自分を毘沙門天の化身だと信じて信仰、軍旗も「毘」の一文字としていました。


コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    渡辺 (月曜日, 28 6月 2021 15:28)

    力強いお姿ですね。色使いもさることながら、勢いがあって強弱うまく使い分けられた筆遣いがいいですね。

  • #2

    森田 (火曜日, 29 6月 2021 09:09)

    色使いは上野さんのセンスによるものだと思いますが、素晴らしいです。顔彩を使わず水彩のみでということも関係していますか?コロナが明けてじっくりご講義頂けるのを楽しみにしています。

  • #3

    上野 (火曜日, 29 6月 2021 20:19)

    ありがとうございます。この毘沙門天さんの衣装は色を多く使いますのでバランスに気を付けました。水彩絵の具のほうが慣れているせいか色が作りやすく、狙い通り落ち着いた色合いに仕上がったように思います。顔彩の混色は試していないので今回は水彩絵の具だけにしました。

  • #4

    小林 (日曜日, 10 7月 2022 19:25)

    もうこれほどの画力があれば、プロですね。